カテゴリーによって必要な学歴や勤務経験年数が異なります
すべての応募者は、Job Descriptionに記載されている職務経験要件を満たさなければなりません。最低限の勤務経験要件は、職種全体の組織基準と適格年数の勤務経験を計算するためのパラメータによって設定されています。
プロフェッショナルカテゴリーにおける職種は、修士号が必要です。学士号プラス2年の勤務経験で修士号と同等と認められる場合もあります。
一般サービスおよびフィールドサービスの職種については、高校卒業証書または同等の学術資格が必要です。
従業員およびその他の応募者が応募資格のレベルから適格性を判断するにあたり、必要な職務経験年数を計算するためのベースラインは、各レベルごとに以下の表を使用して設定されなければなりません。
プロフェッショナルカテゴリー(Pポスト以上)
このプロフェッショナルカテゴリーはいわゆるインターナショナルスタッフのことをさします。JPOのポストやYPP、その他マネジメント等に関わっていくポジションはこのカテゴリーにあたります。
このカテゴリーにおいて、特徴的なのは修士号以上が求められます。ただし、学士号+2年の関連する勤務経験において修士号と同等と見なされる場合があります。
プロフェッショナルカテゴリーにおける必要勤続年数
ほぼ全てのポジションで職務経験が必要ですが、国連事務局におけるヤング・プロフェッショナル・プログラム(通称YPP、ワイピーピー)では未経験の方でも応募が可能です。YPPは多くの国連組織が実施しており、組織によって応募資格は様々です。 詳しくは「(まとめ)ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)を実施している国際機関一覧まとめ」の記事をご覧ください。
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また、このカテゴリーにおける給料は「国連職員の給料 管理職・専門職・上級職編」に記されています。
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一般サービス(GS)および関連したカテゴリー
このポジションは一般職のポストで、人によってはローカルスタッフと呼んだりもします。Pスタッフのアシスタント的なポストであったり、セキュリティのポストであったりと様々ですが、基本的には高校卒業が必要な学歴です。
求められる学歴は高卒ではあるものの、実態は修士号を持っている方が多くいることから、学歴は実質的に必要である可能性が高いとも言えるのではないかと思います。
レベル | 必要勤続年数 |
GS-5 | 5年 |
GS-6 | 7年 |
GS-7 | 10年 |
TC-4 | 4年 |
TC-5 | 5年 |
TC-6 | 7年 |
TC-7 | 10年 |
TC-8 | 12年 |
S-3 | 5年 |
S-4 | 9年 |
S-5 | 12年 |
S-6 | 15年 |
S-7 | 18年 |
このカテゴリーにおける給料は「国連職員の給料 一般職編」をご覧ください。
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フィールドサービスカテゴリー
このカテゴリーはいわゆるフィールドスタッフと呼ばれるポジションです。このポストで求められる最終学歴は高校卒業です。
ただし、FS-6とFS-7においては学士を持っていると必要勤続年数が5年分短くなります。
レベル | 必要勤続年数 |
FS-4 | 6年 |
FS-5 | 8年 |
FS-6 | 10年(学士を持ってると5年) |
FS-7 | 12年(学士を持ってると7年) |
この表を見ていただいたことで、だいたいの必要な勤続経験年数がお分かり頂けたかと思います。ご覧の通り、基本的には新卒という概念が(ヤング・プロフェッショナル・プログラム制度を除き)国連にはありません。
全ての人が中途採用です。このことを踏まえて、国連でのキャリアプランを立てていただければと思います。
もっと国連の仕組みを知りたい!という方がいましたら、是非とも「国連職員になるには」の記事も読んでいたでいただければと思います。
関連記事 >> 「国連職員になるには」
以上「国連人事の仕組み:国連で求められる勤務経験年数を教えてください」についてでした。