いつも仲良しクラスメイト。全員は参加できませんでしたが、お互い切磋琢磨できる素晴らしい仲間です。

2016年のエントリーである「タイの大学院で経験したこと 前編」や「タイの大学院で経験したこと 後編」で大学院の入学について書きました。

あれから2年近くたち、今回は今までタイの大学院で知った14のことをまとめたいと思います。中にはあまり良くない点もありますが、こういった経験をしたんだなと思って読んでいただければと思います。

 

1. 私立大学院の入学のしやすさは異常

入学式の様子。学長はカラフルなパワポを使って情熱的に講義。

私は私立では一番レベルが高いと言われているアサンプション大学院にてMBAを学びましたが、入学はとても簡単なでした。何しろ受験生は全員合格でしたから。

大学の必要なGPA、推薦状など、書類の準備がしっかりできれば大丈夫。

英語もIELTSやTOEFLで基準点を超えるスコアの書類が提出できれば、英語試験免除。英語の試験を受けても、基準点に達していない人はべっと英語のコースを受ける必要がある。

けれども、欧米の基準と比べると、もちろんレベルは低くなるので、そこまで苦労はしない。

 

2. 授業料はタイであれば働きながら払える金額

ヨーロッパの8日間のフィールドトリップ(航空券、ホテル代込)の代金もこの学費に含まれている。そう考えるとこの学費は安い。この写真はそのフィールドトリップで訪問したドイツの大学院での一コマ。

 

私が支払った金額は入学金、授業料、フィールドトリップ(ヨーロッパ)、一泊パタヤ研修、 軽食(一回の授業で三食まで)などついて42万バーツだった。だいたい130万円ぐらい。

これは英語主体の大学の場合で、もしタイ語主体の大学の場合だと授業料が約半分。65万円ぐらい。

私は一年半4セメスターだったので、約4ヶ月に一度10万バーツ弱(30万円)ほどを払った計算になります。月々7−8万円ほど。

タイの生活費は日本での生活に比べるとかなり抑えられるので、働きながら支払える金額です。

 

3. 大学院のレベルは少し頑張れば誰でも卒業できるぐらいゆるい

最初の頃はみんなで必死に勉強していたが、そのうち勉強のコツをつかみ出すと、あまりみんなで勉強しなくなった。

これは教授によりますが、基本的には毎回授業に出て、テスト前に少し勉強すれば問題なく合格できます。

なぜなら基本的にオープンブック。重要なところにハイライトを入れておくなど準備しておけば、テスト時間中は常に目的のページを探して、その情報をもとに問題を解く。

あとは、その人が最低限の英語力と論理展開能力を持って入れば問題なし。人によっては教科書丸写しの人も。。。

 

4. 教授はほぼ全員海外大学院卒業なので、英語はしっかりとできる(タイ語訛りあり)

この真ん中の講師もイギリスで勉強をしていたエリート。英語も少しイギリス訛り。でも、授業の後半になってくるとだんだんタイ訛りが強くなってくる。

英語で授業を受けるスタイルなので、教授陣は基本的には英語ができる人たち。教授はほぼ全ての人が海外の大学院を出ているタイでのエリート層。

ただし、タイ語訛りの人もおおく、こちらも発音がだんだんつられてくる(笑)

ちなみに、タイ人の中にはしっかりとした英語発音だと通じない単語があるときがあり、タイ語訛りの英語発音に言い換えて伝えることもあります笑

 

5. タイ人の授業を受けるスタイルは日本人のそれと似てる

タイ人は和を重んじるといいますか、積極的に自分から発言をする人は少ないです。教授に指名されれば答えますが、そうでなければ大人しくしていることが多いです。

ただ、休み時間や授業後はおしゃべりになります。基本的には教授や講師もふくめてみんなフレンドリー。私は外国人だということもあり、教授陣は積極的に話しかけてきます。

 

6. 基本的には座学、教授によってはフィールドワークで工場見学などいく

 

基本的には全てクラスルーム内で勉強します。私の場合は平日夜に通学していたので、月曜・水曜・金曜の午後6時〜10時。10~18人ぐらいの生徒数で授業を受けていました。

教授や講師によって、フィールドワークがあります。私が行ったのは、TOYOTA工場とセブンイレブン流通センター(倉庫)に見学にいき、座学以上に多くのことを学びました。

 

7. タイ人にとって修士号を取得する心理的ハードルが低い。修士号取得者が多い。

タイ人にとって修士号をとることを当たり前のように考えている人がわりと多くいます。特に、富裕層や中間層の人たちはキャリアのステップアップのために修士号を取得します。

大学から直接大学院に行く人。一度社会に出てから数年後に大学院に通う人。平均年齢も20代。私は一番年齢が高い生徒でした。

 

8. タイでの授業はプレゼンテーションを課題として科されることが多い

最初の頃はプレゼンはいつも緊張しました。まずはスライドで流れを作って、練習してはスライドを編集、練習してはスライドを編集を繰り返しました。

タイの授業では必ず毎科目4〜8名でのプレゼンテーションがありました。これは私の通った学科がMBAだったからかもしれませんが、多くの大学院ではプレゼンテーションを積極的に行います。

タイ人は積極的に参加する人とそうでない人がいて、大学によっては一人か二人でプレゼンテーションを作り10名(大人数!)ぐらいで発表するなんてこともよく聞きます。

幸い私はクラスメートに恵まれたので、全くコミットしない人はいませんでしたが、大学院生活の不満のでるポイントの一つだと思います。

 

9. グループワークではタイ語が飛び交う

いつも和気あいあいと。みんなとてもフレンドリーだけど、議論に混ざりたいときはしっかりと自己主張を。

グループワークになると途端にタイ語が飛び交います。これがかなり最初はハードルがありました。議論を主導したり、積極的に参加すれば英語で話しますが、クラスメイトにとってはタイ語が一番楽なのでタイ語で積極的に話します。まあ、当たり前なのかもしれませんが、結構疎外感を感じます笑

 

10. 著作権に対する意識がタイでは低い(教科書買わないでコピー)

教科書を買う人が約半分ぐらいです。他の人はそもそも何も用意しないで授業で配られれるプリントだけで勉強するか、どこかでコピーを探してくるかです。

これにも理由があって、後ほど説明しますが、うちの大学では教科書を手配してくれることはほぼありませんでした。大学事務は本当にそこらへんのサポート体制が壊滅的なので、教科書を手に入れるのに苦労します。

授業で使われる教科書の告知はなく、すべて授業が始まってから。なので、教授や講師はなんで教科書がないのかびっくりすることがあります。

教科書も簡単に見つかればいいのですが、本屋さんを複数軒まわることも。。。

街にはいたるところにコピーサービスがあり、出回っている教科書の電子データを印刷してバインディングしてくれます。こういうところの規制はまだまだですね。

 

11. Plagiarismなどの意識は低い

驚いたことの一つに、タイ人の生徒全般的にPlagialismの意識が低く、プレゼンや論述課題などで平気でなんの引用等なしに自分の意見のように発表する。グループワークでよく指摘をしましたが、講師陣も含めてそこまで気にしていないようです。

楽さを求めてしまうんでしょうね。

 

12. 大学院の授業は教授かパートタイム講師かでレベルが異なる

大学院生活最後の授業だったブランディングマネジメント。今まで学んできたことを総動員して当たることを要求され、しかも講師もディマンディングな人だったので一番勉強になった。いかにTheoryを現実に応用するのかというのが焦点。少しでもスキがあると容赦ない質問が飛んでくる。大学院生活で一番最高の授業。

大学院で教授として雇われている人たちは、しっかりと質の高い授業をしてくれます。質問をすれば必ずちゃんとした答えが返ってきます。

しかし、教授がそこまで多いわけではないので、パートタイムの講師を雇うわけですが、このパートタイム講師のレベルが様々です。

私にとって一番勉強になった授業はパートタイム講師でしたが、一番失望した授業もパートタイム講師でした。

基本的には、パートタイム講師はその分野のエキスパートというわけではありません(本人はエキスパートと言っていますが)。教科書通りに授業をしますが、その応用にとなる質問をすると答えられないことがありました。

たとえば、教科書の中で説明されている理論、これを実社会のビジネスで実践・応用する質問をすると答えられません。逆に自分が想定していた以上の答えが返ってくる教授も少なからずいましたが、本当にわずかでした。基本的には熱心に教えてくれますが、理論上では理解しても、それを実社会に応用するというギャップが大きかったように感じました。私の学科はビジネス経営だったので、そこの部分が一番重要だっただけに、少し残念に思いました。

 

13.事務の仕事のできなさは酷い

大学院で一番苦労したのは事務によるサポート体制でした。

たとえば、教科書が手に入らない、パートタイム講師の授業の質が低すぎて生徒がヘルプを出しているのに何も改善されない、メールが帰ってこない、修士号取得予測時期を大幅に間違える(これでとても痛い目にあいました)、申請したものと別のものが出てくるなどとても多くのサポート不備がありました。

特に教科書が手に入らない問題はとても深刻で、同級生もあきらめモードになるぐらいでした。何回もこの問題に対して、私や同級生ともどもクレームを出し、ダイレクターが出てきましたが、結局何も改善されずに私の大学院時代が間も無く終わろうとしています。

私の場合は、事務員が私に伝えた「修士号取得時期」を大きく間違え、私のキャリアプランに大きな変更を強いられそうになりました。修士号取得時期は、大学院に出願する前、入学前、入学後、英語とタイ語で5回近く確認をしましたが、見事に全ての人が間違え大変した。

Business Administrationを教える学科で、Administrationが全くできないのは大変問題だとは思うのですが、こんなものなのでしょう。

 

14. ファミリービジネスをしている人が多いので、富裕層のコネクションができる

同じクラスメイトと1年半に渡って同じ時間を過ごします。これは私が大学院に入って一番よかったことです。そんなクラスメートたちの多くはファミリービジネスをしています。

ビジネスをしている人たちにとって、そう言ったコネクションは将来的に大きく活きるかもしれません。話を聞いていると、卒業生の多くの人は大学院時代の同級生とビジネスをしている人がわりと多いようです。

タイの富裕層は日本とはレベルが違います。住んでいる敷地内に、各人それぞれ自分の家が一つずつ持っているですとか、自分の高級外車を持っているのは当たり前ですとか、いろいろいます。20代の同級生もベンツで大学に通学します。すごいですね。

そう言った人たちは新しいビジネスにも積極的で、もしかしたら将来一緒に新しいビジネスをするかもしれません。

 

気楽に大学院にとりかかるいう意味ではオススメできるが、しっかり学問をしたければあまりオススメできない

フィールドワークで撮ったクラスメートとの一コマ。ずーっと仲良くしていたかけがえのない仲間たち。多分これからもずっと仲良し。

私の結論はこのとおりです。しっかりと学問するには少しハードルがある、空き時間で簡単に学びたい(もちろん大変ですが)という方にはタイの大学院をオススメできます。英語力もそこまで高くないですし、授業内容もしっかりとついていける内容です。それに何よりも日本人にとってタイ人とは価値観も近くとても付き合いやすいです。親日国なのですぐに仲良くなれます。いろんな人が積極的に話しかけてきてくれますので、友達もたくさんできます。

大学院に高度な学問を求めている人はあまりオススメができません。というよりかはあまり期待ができません。もちろん学ぶこともありますが、その道のプロを目指すという意味では不十分でしょう。

このように14のことをここに述べました。タイの大学院を考えていらっしゃる方にとって少しでも参考になればと思います。

他にも授業の様子が知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

関連記事 >> 「タイでMBAの第一学期が終わったので振り返る【分量分析入門】
関連記事 >> 「タイでMBAの第一学期が終わったので振り返る【経営情報システム】
関連記事 >> 「タイでMBAの第一学期が終わったので振り返る【組織行動学】
関連記事 >> 「タイでMBAの第一学期が終わったので振り返る【管理会計学】

以上「タイの大学院にきて知った14のこと」でした。


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