YPPプログラムの募集分野が発表されました
国連事務局では、一年に一度未経験者でも受験可能な若手採用試験があります。Young Professionals Programme、通称YPP(ワイピーピー)です。基本的には国連職員は職務経験者しか、受験することができません(厳密には、受験することはできますが、書類審査の段階ではじかれてしまいます)。しかし、このYPPでは、職務経験が全くない方でも受験することができ、また受験するに辺り最低限必要な学歴も大卒です(国連職員は殆どの場合、修士号が求められます)。倍率が400~600倍とも言われています。
過去にYPPについて書いていますので、こちらの記事もご参照ください。
今年の募集分野に関して
まだ、詳細は発表されていませんが、下記の分野で募集されることがわかっています。
Political, Peace, and Humanitarian Network (POLNET)
Management and Administration Network (MAGNET)
Public information and Conference Management Network (INFONET)
POLNETの試験はオンラインで実施され、他の二つはペーパー形式での試験実施となります。
応募条件
応募に際し、下記の条件を満たしている必要があります。
- 大卒以上であること
- 2017年12月31日時点で32歳以下であること
- 英語もしくはフランス語を流暢に使うことができること(但し、明確な基準はなし)
- あなたの国籍が受験資格国に指定されていること(日本は対象国です)
また、FAQもありますので、一通り目を通しておきましょう。このFAQの情報だけでも、いろんな情報を得られます。
60日間Inspira上で対象職種が募集されます
今後の流れですが、ある日突然(笑)、Inspira上とキャリアUNのウェブサイトにて対象職種の募集がなされます。
募集が開始されましたら、その日から60日後に募集が締め切られます。本当にいきなり募集されるので、ちょくちょくウェブサイトを確認しましょう。なお、Inspiraにログインをしたことがない方は、今のうちに個人情報などを登録し、後々書類にのみ集中できるようにしておきましょう。もし、不安なようでしたら、下記の情報を事前に揃えておくと良いかもしれません。
- 大学卒業証明書(英語)
- 個人情報(英語)
- 学歴(高校、大学)
- カバーレター
- 職務経歴がある方は、職務経歴詳細
- 勤めた会社の情報(住所、電話番号始め会社の情報)
- 推薦人
初めて応募される方は、意外とこれらのことで時間がかかるかもしれません。書類の記入不備で落とされる方が相当数いると聞いていますので、書類の不備がないように気をつけましょう。
サンプル過去問を見て問題に備えましょう
まだ、General Paper(共通問題)のみですが、過去問も公開されています。今後、各分野のサンプル問題、おすすめ図書等が紹介されますので、このブログで紹介しているページはちょくちょくチェックしましょう。
例えば、私が持っている過去問(Administration)では、MAXI-MIN Criterionを使った最適解、Sole Source Procurementに関して、またPRINCE2に関する問題でした。それぞれの分野において、求められるだろう知識をあげます。
Political, Peace, and Humanitarian Network (POLNET)に求められるであろう知識
- Civil Affairs
- Electoral Affairs
- Human Rights Affairs
- Humanitarian Affairs
- Political Affairs
- Rule of Law
- Security Institutions
Management and Administration Network (MAGNET)に求められるであろう知識
- Administration
- Audit
- Ethics
- Inspection and Evaluation
- Investigation
- Finance
- Human Resources
- Investment Management
- Management and Analysis
- Ombudsman Procurement
Public information and Conference Management Network (INFONET)に求められるであろう知識
- Conference services
- Documentation and Information Management
- Language
- Public information
- Protocol
下記のSNSをフォローしましょう
いつ募集がされても大丈夫なように、FacebookとTwitterのページをフォローしておきましょう。ここでもアナウンスされるのだとか。。。
繰り返しになりますが、下記もご覧ください。