YPPとは??
YPPとは勤労経験がなくても受験することができる国連職員(専門職)になるための試験です。そろそろ今年度の募集要項が発表されてもいい時期なのではないでしょうか。
詳しくは「国連職員になる方法 後編」の投稿をご覧ください。
関連記事 >>「国連職員になる方法 後編」
YPP過去の受験者に話を聞いて回っています
日本人の合格者が少ないようですが、自分の身の回りにいるYPP経験者がいると話を聞くようにしています。今回はその中の一人の話を書きます。今回は過去のITカテゴリーで受験した方の情報です。
ズバリどんな試験内容だった?
概要は過去に投稿した記事にかいてあることと同じのようです。一般問題(要約問題)、選択問題、記述問題。一般問題は割愛します。
選択問題
国連に関する知識を問われる試験が出たようです。
- 19**年に採択されたのは次のうちどれか
- またその時の国連事務総長は誰だったか
- 国連憲章に関する問題
等々、国連に関する問題が幅広く出されたようです。50%はここで最低でも取りたいとのこと。
記述問題
主に下記のことが問題になったようです。
- PRINCE2
- UML
- ITIL
PRINCE2とは
国連では数多くのプロジェクトがあり、数が多い為プロジェクトのマネジメント方法も統一しなければならいません。
そこで国連として正式に採用されているのが、PRINCE2です。
PRINCE2は「PRojects IN Controlled Environments(管理された環境下でのプロジェクト)」の頭文字をとった用語です。
プロジェクトを管理する際も、このPRINCE2に沿った形でプロジェクト管理をすることが推奨されています。PRINCE2は資格もありますが、割と高額です。
日本語版と英語版のリンクを下記に貼っておきますが、YPPを受験するのであれば英語版で勉強するのをオススメします。
>> 日本語版:Managing Successful Projects with Prince2>> 英語版:Managing Successful Projects With Prince2 2017
また詳しく「国連で推奨されているプロジェクトマネジメントフレームワーク「PRINCE2」」で解説していますので、こちらもご参照ください。
関連記事 >> 「国連で推奨されているプロジェクトマネジメントフレームワーク「PRINCE2」」
UMLとは
日本語では統一モデリング言語と訳されるようですが、Unified Modeling Languageの略です。
オブジェクト指向分析,設計におい てシステムをモデル化する際の記法(図法)を規定した言語(ビジュアル・ラン ゲージ)です
–UML超入門より
ITの開発現場では一般的な記述方式です。画像検索すると「あーあれのことか」となる方もいるのではないでしょうか。
UML モデリングのエッセンス 第3版 (Object Oriented SELECTION)
ITILとは
IT Infrastructure Libraryの略で、ITサービスマネジメントに関することです。
組織において、ITシステムは構築して終わりではありません。
日々運用しなければならず、大半の企業のITコストは既存システムの維持に使われています。
このIT運用を「ITサービス」として捉え、ベストプラクティスを集め方法論として体系化したものがITILです。
ITILはPRINCE2と同じように英国で生まれ(同じ団体)、IT業界ではデファクトスタンダードになりつつあるそうです。
IT分野で受験される方は、これらの対策をしておきましょう
私の同僚はPRINCE2とITILだけ猛勉強(1000時間)して望んだようです。国連の知識は2・3日の勉強に済ませたと。。。(強者?)面接もCompetency Basedで簡単だったし、PRINCE2とITILをとにかくしっかり勉強して頑張れば多分大丈夫だよと強気な意見。因みに彼はPhDも職務経験もあり、32歳ぎりぎりに受けて受かったとのこと。彼の周りにいるYPP合格者は皆んな30代で職務経験のある人が受かってたと考えると、未経験でも受験可能とはいえ、経験があることを見越した試験になっているのではないかとも言っていました。受験される方は頑張りましょう。