記事のまとめ
- スピーチスキル/リーダーシップスキルが重要
- トーストマスターズ・インターナショナルで学ぶ
- 様々なスピーチスキルを体系的に学ぶことができる
- 金額
- 国連の面接対策に有効。またプレゼン・メディア対策・スピーチに役立つ。
スピーチスキルは国連で重要?
あなたはスピーチをするのは得意ですか?と聞かれたら、何と答えるでしょうか?プレゼンをする、メディアでの対応をする、結婚式での祝辞を述べる・・・などなど人の前で話をするにも様々なシチュエーションがあります。国連で、スピーチをする力は必要なのでしょうか。私の周りの環境を見たり、国連の職員からの話を聞いている限り、答えはイエスです。
リーダーシップのスキルは必要?
同様にあなたにはリーダーシップのスキルはありますか?と聞かれたら何と答えますか?リーダーシップに関する本は世の中に数え切れないほどあります。どのような組織であれ、組織である以上は誰かが先導しなければならないシチュエーションが出てくるのではないでしょうか。組織の規模が大きくなればなおさらです。国連は規模的には間違いなく、世界的に考えても大きな組織です。リーダーシップのスキルは必須でしょう。
では、どのように体系立てて学ぶことができるのでしょうか?
トーストマスターズ・インターナショナルで学ぶ
MBAに行くことを始め、その手段は多いと思います。その中でも、国連日本人職員の勉強会で話題に上がっていたのがトーストマスターズ・インターナショナルです。体系立てて学べる上、コストパフォーマンスが最高です。詳しくはこちら。日本だけでなく世界合わせて15000以上のクラブがあるとか・・・。興味のある方は場所によって雰囲気やレベルが全然違いますので、少なくとも2つはビジターとして参加しましょう。
会員が全て運営している?
クラブによって異なりますが、定期的にミーティングが設けられます。クラブ会員で運営しているようで、体系的にクラブが構成されています。例えば、私が所属し始めたクラブでのミーティングのアジェンダは下記の通りになっており、(特に大きな変更がなければ)毎週この形で行います。
- 開会前の言葉
- Presidentによる開会宣言
- アジェンダの変更の有無
- 当日司会によるイントロダクション
- スピーチ(4人)
- ゲストの紹介
- 交流休憩
- 即興スピーチ(3〜5人)
- 各スピーチの評価(4人)
- タイムレポート
- Um/Ah レポート(スピーチとは関係ない言葉「あー、えーと」などの言葉を何回発したか)
- 総合評価
- 司会のクロージング
- Presidentによる閉会
全ての人が評価の対象になる
この会の面白いところは総合評価をする以外の全ての人が評価の対象になるということです。司会の評価、スピーチの内容に対する評価、どれぐらいの時間がかかったか、どれぐらい関係のない無駄な言葉を発したか、会そのものに対する評価、準備はどうだったかなど・・・評価と言ってもやる気を阻害させるものであってはなりません。それをお互いに前向きな形で相互に高め合えるように環境を整えていくことも求められています。
スピーチにも課題が課せられている
スピーチの仕方にも様々なアプローチがあります。感情に訴えるスピーチ、視覚効果を有効的に使ったスピーチ、インタビュー形式のスピーチ等々、その人が課題に沿ったスピーチを用意することを課せられています。事前用意型のスピーチとは別に即興のスピーチもあり、多角的にスピーチの能力を鍛える仕組みになっているようです。
金額
いつ入会するかによって金額が異なりますし、一回あたりの参加費(会場費)もクラブによって異なります。総合的には内容(質)の割に格安だと思っています。
例)私の場合
入会金 1500バーツ(4800円ほど)
会費 3000バーツ(6500円ほど。10か月分)
参加費 一回のミーティングあたり200バーツ(660円ほど。違うクラブでは100バーツでした)
国連の面接対策、プレゼン・メディア対策・スピーチに役立つ
このクラブが何に役にたつかといえば、国連の面接対策でしょう。国連の各ポストに100名以上の応募がある中で生き残らなければなりません。その為にも効果的な受け答えをする技術は必須でしょう。日本人は面接に弱いと言われています。それは日本人の気質に依存するものではなく、もしかしたらそれを体系的に学んでいないから「だけ」なのかもしれません。実際に私が国連でスピーチで上手だと思った方は、知識もさることながら、スピーチの技術が洗練されており、「きっとうまくトレーニングしてきたのだろうな」と感じました。いかに場数を踏むかによっても面接対応スキルも変わってきそうですし、体系的に学ぶことができるのであれば早々に手をつけたほうが得策でしょう。
お近くのトーストマスターズを訪ねてみてはいかがでしょうか。