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国連の戦略計画、Strategic Planningに関して

国連の戦略計画、Strategic Planningに関して

成果重視型マネジメントについて記事を書きましたが、今回は戦略計画についてです。こちらもYPPの対策に必要であり、今後マネージャーやディレクターになることを目指す方は間違いなく必要な機能です。それぞれの構成要素がとても大きく、それぞれ一冊の本がかけるほどの大きな題ではありますが、概略としてグローバルマネジメントのベストプラクティスを交えながら、説明していきます。

戦略計画Strategic Planningとは

戦略計画は、将来を見据え、部門またはオフィスの組織の優先順位を調整するための「傾向と問題」を特定するプロセスです。部署やオフィスでは、部署、部署、単位、チームを上位レベルの戦略に合わせて、任務を遂行していきます。国連において戦略は、「最も効果的かつ効率的な方法で目標を達成すること」を指します。いくつかの国連オフィス(および国連以外の多くの組織)にとっては、戦略は他の組織(すなわち競争)よりも優れた任務を達成することを意味するかもしれません。

戦略計画は、1)課題、動向、課題を理解することから始め、2)重要な受益者または顧客とそのニーズの理解し、3)その任務を達成するために可能な最も効果的かつ効率的な方法を決定することです。優れた戦略は、どこにフォーカスするか、説明責任は誰にあるか、および得られる結果を推進します。

戦略計画の概念図

戦略計画の適用方法と場所

国連の部局や、事務所、ミッション、プログラムは、全体的な任務遂行の舵をとり、複数の仕事の流れに指示を与えるために戦略計画を策定します。下部組織は、サイズと運用の集中に応じて互換性のある戦略を作成します。部門またはミッション内の小規模なチームは、戦略を作成する必要はありませんが、中小チームが戦略的に考えて行動する必要がある場合があります。

戦略計画は、「戦略フレームワーク」モデルを介して、「通常予算」(または「プログラム予算」)へのインプットを提供する、国連予算編成プロセスに統合、推進されるべきです。戦略フレームワークは、2年ごとに、目標、期待される成果、各サブプログラムの達成指標を捉え、戦略計画に定義されます。

また、戦略計画は作業計画の取り組みと統合されるべきです。作業計画(運用計画とも呼ばれる)は、組織の具体的、短期的な業務目標、アウトプット、プロジェクトおよびプロセスの概要を示します。個人レベルでは、戦略計画ツールと技能を自分自身の仕事と位置に適応させることが重要です。個人レベルで「戦略的に」考え、計画するには、同様のインプットや質問、アプローチが必要です。またこのような思考は、チームやより高いレベルのエンティティのための計画作業に参加する能力を開発するという意味でとても有用でもあります。

戦略計画が完了したら

国連内では、2年ごとの予算サイクルに沿って、部門や事務所で戦略的計画が行われます。この計画は、各部門の「戦略的枠組み」と「プログラム予算」の文書を作成します。

個々のレベルでは、戦略立案ツールと技術を自分の仕事とポジションに適応させることが有用でです。個人レベルで「戦略的に」思考と計画を行うには、同様の入力、質問、アプローチが必要であり、チームや上位レベルのエンティティの計画作業に参加する能力を開発します。
 

亀山 翔大
亀山 翔大
東京都出身。MBA。Project, Program, Portfolio Managementを専門。PMOとして働きつつ、イギリス大学院でサイバーセキュリティを学ぶ。前職である国連にて国連世界ICT戦略遂行、国連グローバルPMO推進。UN KUDOS! Award 2019優勝。プロジェクト(プログラム)マネジメント(PRINCE2/MSP)、サイバーセキュリティ(NIST CSF)等の資格を有する。 プロフィール詳細はこちら

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