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国際機関に就職する上でのあまり知られていない採用制度

国際機関に就職する上での有名な採用制度はこの三つ

日本にある国際機関(45機関)を調べていましたら、変わった試験制度を見つけました。

国際機関での試験制度といえば、下記の三つがありますよね。

  • ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)派遣制度
  • ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)制度
  • 空席公募への応募

この記事ではヤング・プロフェッショナル・プログラムを含め、あまり光の当たっていない制度を紹介したいと思います。

なお、上記の制度について知りたい方は、下記の記事をご覧いただければと思います。

>> (まとめ)ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)を実施している国際機関一覧まとめ

対象読者

  • 国際機関の採用制度にある程度理解ができた方
  • 国際機関の制度で見逃している制度がないか確認したい方
  • 国際機関の特殊な制度を利用して、少しでも可能性を広げたい方

このいずれか一つでも当てはまる人は是非ともこの記事をご覧ください。

このページを見て期待したいこと

  • 様々な国際機関があることを知る
  • 様々な国際機関の様々な独自の採用制度を知ることができる
  • どのような準備をすれば雇用機会を増やすことができるのか知ることができる

今回紹介する国際機関が行なっている就職(就学支援)制度

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  • 奨学金プログラム
  • 若手対象のプログラム
  • 専門分野を絞った採用プログラム
  • ドナー・ファンド・プログラム
  • セカンドメント(出向)プログラム
    これらの項目一つ一つを解説していきます。

奨学金プログラム

ここでは奨学金プログラムを紹介します。

  • 欧州連合による「Erasmus Mundus Scholarships for International Students」

欧州連合による「Erasmus Mundus Scholarships for International Students」

エラスムス・マンダス奨学金は欧州連合(EU)によって資金提供された奨学金で、修士課程または博士課程レベルのエラスムス・マンダス合同プログラムに選択されたEUおよび非EU諸国の両方からくる学生に授与されます。

期間

12~24ヶ月

応募条件

学士号を取得していること

支援額

どのコースに参加するかで異なる。下記が支援される。

  • 学費
  • ライブラリーやラボ費用
  • 保険
  • 他、修士号で必須のコスト
  • 渡航費
  • 月々の生活費

詳細はこちら

https://ec.europa.eu/programmes/erasmus-plus/opportunities/individuals/students/erasmus-mundus-joint-master-degrees_en

国際機関の代表的な採用制度:ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)

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ヤング・プロフェッショナル・プログラム制度は、このブログでは主に国連事務局の制度を中心に紹介してきました。

国連事務局のヤング・プロフェッショナル・プログラムの特徴は

国連事務局のYPP

  • 32歳以下
  • 学士号以上
  • 職歴なし

で受けることができる、国際機関ではとても珍しい「易しい」条件です。

今回は国連事務局は割愛します。興味のある方は2019年YPP対策記事をご覧ください。

>> 2019年度ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)の開催決定。応募分野と対策。【大幅加筆修正】

YPP制度を実施している国際機関

YPP制度を実施している国際機関は下記の通りです。

  • 国際連合事務局(上述)
  • 経済協力開発機構(OECD
  • アジア開発銀行(ADB
  • アフリカ開発銀行(AfDB
  • 世界銀行グループ(WBG)
  • 世界銀行グループ:国際金融公社(IMF
  • 国際連合児童基金(UNICEF
  • 国際連合教育科学文化機関(UNESCO
  • 国際民間航空機関(ICAO
  • 国際連合難民弁務官事務所(UNHCR

経済協力開発機構(OECD)

OECDのヤング・プロフェッショナル・プログラムは合格したヤング・プロフェッショナル(YPs)はA1グレードに指名され(http://www.oecd.org/careers/Staff_Rules_EN.pdf)、経験のある熱心で、プロフェッショナルな人々と少なくとも2年間働きます。

ヤング・プロフェッショナル(YPs)は下記の分野での仕事が期待されます。

  • モニタリング
  • 分析
  • 予測
  • 経済社会開発のレポート

ECDはこれらのリサーチを下記の準備に使います

  • 政策ドキュメント
  • 委員会レポート
  • 政府間議論
  • パブリケーション

ヤング・プロフェッショナルは機関のRequirementsと下記の三つの要素のマッチングによってアサインされます

  • 学歴
  • 職歴
  • 候補者の希望

応募条件

  • 30歳以下(以前は35歳以下だったが、30歳以下になった様子)
  • OECDの仕事に関係する修士号
  • 2年間の修士号に関連する職務経験
  • 学術的に裏打ちされた量的分析スキル
  • 国の制度の知識や、政治的な改革プロセスの理解
  • 英語かフランス語が堪能なことと他の外国語を学びたい意欲
  • OECDのコア・コンピテンシー(レベル3インディケーター)をうまく使うこと OECD Core Competencies: level 3 indicators

採用プロセス

  1. (11月)オンライン応募
  2. (12月)スクリーニングプロセス
  3. (1月)オンラインテスト
  4. (2月)電話インタビュー
  5. (3ー4月)最終インタビュー

世界銀行グループ(WBG)

応募条件

  • 32歳以下
  • 関連する修士号か博士号
  • 英語に堪能なこと
  • 世界銀行グループの労働言語(アラビア語、中国語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語)が堪能だと好ましい(必須ではない)
  • 経済、財務、教育、公衆衛生、社会科学、エンジニアリング、都市計画、農業、自然資源などの世界銀行グループ技術・オペレーションに関係する専門性
  • 3年以上の開発分野の経験か、博士号のアカデミックスタディ

追加条件

下記があると好ましい(Highly Desireble)

  • 国際開発への情熱やコミットメント
  • 傑出したアカデミック学術資格
  • 素晴らしいクライアント・エンゲージメントとチームリーダーシップスキル
  • 国際開発経験

採用プロセス

  1. (6月)応募期間
  2. (6−7月)スクリーニングプロセス
    1. 応募条件を満たしているかのチェック
    2. 候補者に二次書類選考に進むか通知
  3. (8ー9月)テクニカルレビュー
    1. アプリケーションの更なる精査をして面接に進める人を決める
  4. (9ー10月)
    1. 候補者に面接選考に進むか通知
    2. 面接をアメリカのワシントンDC本部、フランスのパリオフィス、セネガルのダカールで予定立て
  5. (10月ー12月)YPP面接
  6. (1月)オファーをするかどうかの決定と通知)
  7. (9月)勤務開始

提出書類

  • CV(レジュメ)
  • 学歴証明書、成績明書
  • 博士論文もしくは修士論文トピック(サマリー)
  • アプリケーションエッセイ

面接

午前8時~午後5時半

1時間の専門分野面接

4時間のグループアセスメントセンター

世界銀行グループ:国際金融公社(IFC)

世界銀行グループの一つ国際金融公社は世界銀行YPPとは別にヤング・プロフェッショナル・プログラム制度を実施しています。

プログラム内容

  • 地域のハブや他の業界部門、あるいは他の世界銀行グループの機関で、2~3回の交代勤務を行う3年間のプログラム
  • 参加ユニットには金融機関グループ、インフラストラクチャーと天然資源 製造業、アグリビジネスおよびサービス TMT、ベンチャーキャピタル&ファンド、 官民パートナーシップ、財務とシンジケーションが含まれます。
  • 成長のための強力な機会を提供するリーダーシップの露出と開発
  • プログラムを通しての積極的な指導

応募条件

  • MBAまたは関係するプログラムに在学しているか、最近卒業した方
  • 強い分析能力とクレジットアセスメントスキル、また会計や財務諸表分析のしっかりとした理解
  • 関連する業界セクターのトレンド知識、健全なビジネス判断力、問題解決力、交渉力、そして商業スキル
  • 多文化チームで働くことや境を超えることへの情熱、発展途上国での勤務経験があると望ましい
  • 英語に堪能なこと。他の言葉(アラビア語、中国語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語)に堪能だとプラス評価
  • 広範囲に行われる出張への意欲

採用プロセス

  1. 応募は一年に一回
  2. 応募期間は8月中旬~下旬から10月初旬まで
  3. 面接は通常、10月または11月に行われる
  4. 採用通知は12月下旬か1月初旬に行わえれる
  5. 勤務開始は通常9月から

アジア開発銀行(ADB)

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国際連合教育科学文化機関(UNESCO)

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アフリカ開発銀行(AfDB)

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国際民間航空機関(ICAO)

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国際連合児童基金(UNICEF)

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国際連合難民弁務官事務所(UNHCR)

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専門分野に絞った採用プログラム

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ドナー・ファンド・プログラム

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セカンドメント(出向)プログラム

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亀山 翔大
亀山 翔大
東京都出身。MBA。Project, Program, Portfolio Managementを専門。PMOとして働きつつ、イギリス大学院でサイバーセキュリティを学ぶ。前職である国連にて国連世界ICT戦略遂行、国連グローバルPMO推進。UN KUDOS! Award 2019優勝。プロジェクト(プログラム)マネジメント(PRINCE2/MSP)、サイバーセキュリティ(NIST CSF)等の資格を有する。 プロフィール詳細はこちら

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