Twitterで細々と活動しています
細々とTwitterを行なっていますが、たまに国連の採用やキャリア、進路に関する相談を受けます。今回はその中で、これはブログでも解説した方がいいかなと思うものがありますので、今回はそのうちの一つを書いてみます。
関連する職種とは具体的に何を指すか
自分の目標は***で働くことなのですが、国連機関で働くためには「関連した職種での実務経験が2年以上あることを要求される」と亀山様のブログで拝見いたしました。 そこで質問なのですが、「関連した職種」というのは具体的にどういった職種を指すのでしょうか? また、どういった職種が最も望ましいのでしょうか? お忙しいなか恐れ入りますが、ご回答頂けましたら幸いです。
Twitterでいただいた質問より
この質問は、おそらく「国連人事の仕組み:採用評価基準と必要な勤務年数に関して」の記事で言及されたことについての質問だと思うのですが、簡単に言ってしまうと「国連募集中のポストに書かれている仕事内容に関連した仕事の勤務経験」ということになります。
ITの仕事を例にとってみます
例えば、ITの仕事であっても様々な仕事があります。ネットワーク(インターネット)に関連すること、ウェブアプリケーションやモバイルアプリケーション、ビッグデータ、機械学習、バーチャルサーバー、マイクロソフト製品導入…などなど様々です。仮にITの学位を持っていて、ITのウェブサイト構築の経験があったとしても、もし募集要項でインターネットインフラの構築に関連する職種の募集があった場合、ウェブサイト構築の経験はインターネットインフラの構築にはほとんど役に立たない可能性があります。
そのため、今回のインターネットインフラ構築に関する仕事の募集があった場合、インターネットインフラ構築の経験がそのポストで求められている年数必要という形になります。
全くそのポストと関係のない仕事しか経験がないと当然書類で落とされます
当然のことながら、インターネットインフラ構築のポストの募集なのに、観光業の仕事しか経験がない場合は、容赦なく落とされます。そして私の経験上、全く関係のない仕事経験を有する人でも応募する人が必ず一定数います。
国連は明確な採用基準がありますので、「ポテンシャル採用」はありません。
どうやって準備をし、自分の職歴を関連づけるのか
それではどのように自分の職歴を関連づけるのかというと、「国連人事の仕組み:採用評価基準と必要な勤務年数に関して」でも述べているように、下記のことが必要だと思います。
- 基本情報となる勤務経験をチェックし、自分の応募できる範囲を見定める
- 求人情報を読み込み、採用基準となりそうなキーワードをリストアップする
- すべての採用基準は求人情報に書いてあるため、
書類はその求人情報に合わせて内容を調整し、
採用基準をすべて満たすように最大限注意をしながら書き込む - 採用基準となりそうなキーワードをなるべく書類に散りばめる
これからどんな仕事に就けばいいのか。。。?
特に学生さんからの質問に多いのは、そもそもどんな仕事に就けば有利になるのか・・・ということです。まず、「国連に入りたい」というところから始まるので、国連に入るにはどんな職種に就くのが有利かを考えますよね。とてもその気持ちわかります。これはどんな国連に入るためにはどの学部で学べばいいか、という質問にも少し似ています。
「国連職員の選考で出身大学の有利不利はありますか」の記事にも書きましたが、結局はどんな仕事をしたいのかというのを、自分自身知る必要があるということだと個人的に思います。
「国連事務局の職種やポスト一覧:国連には色んな仕事があります」の記事にも書きましたが、国連には様々な職種の仕事があります。この記事は国連事務局だけの職種なので、この他にUNICEFやUNESCO、UNDPなど様々な国連機関をみてみるとさらに多くの職が存在します。もし、自分のキャリアを逆算して考えてみたい場合は、どんな職が募集されているのかを実際に調べてみるといいと思います。
そしてこんな仕事に就きたいな、と思ったらその職種に関連する仕事を探してみて、その関連する仕事に必要な学歴やスキル等を調べてみるといいでしょう。
国連に興味を持っている方は
国連で将来的に働きたいと考えている方は「国連職員になるには」の記事をご覧ください。とくに国連職員になりたいけど、何を知るべきかわからないという方に向けて書いています。
関連記事 >> 「国連職員になるには」
以上「国連のポスト募集要項に書いてある「関連する職業」とは何か」でした。