国連の給料や年収は簡単に知ることができます
「JPOの給料(年収)は国連のP-2に相当する額が支払われます | P-2とは」の記事や「国連職員の給料 管理職・専門職・上級職編」の記事でどのように国連職員の給料が計算されるのかを少し理解していただけたかと思います。
それでも毎回自分で計算するのも面倒な作業だと思います。今回は簡単に計算できる方法をお伝えします。今後国連の新しいポストを獲得した際など、どれぐらいの給料が想定できるのかをシミュレーションに使ってください。
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ICSC Calculatorのホームページに行きましょう
ICSC Calculatorのホームページにいくとシンプルな作りのフォームが目に入ります。10個の項目がありますが、この値を変えると想定年収を知ることができます。
実際に計算をしてみよう
計算をするには国連での職務経験年数、仕事のグレード、ステップ数、国、拠点、扶養家族がいるかどうか等の情報が加味されます。
これらの情報を入力してみましょう。
グレードに関して
なお、このグレードはP-1〜D2まであり、今のところインターナショナルスタッフしか計算することができません。インターナショナルスタッフとしての一番下のレベルはP-1ポストですが、実際にはP-2ポストで始まることがほとんどです。「国連職員になる上での登竜門的な派遣制度であるJunior Professional Officer(JPO)制度」はP-2から始まります。そのため、初めての方はP-2を入力して計算をすると良いかと思います。
ステップ数に関して
ステップ数は国連で働く上で長年働けば働くほど給料が上がる仕組みになっています(上限あり)。最初はステップ1から始まりますので、特にどのステップ数を入力をすればいいかわからない方はステップを1としましょう。
国や拠点に関して
グレードに次いで、この国や拠点の情報が地域調整額という給料(年収)の一部に大きな影響を与えます。当然生活費の高い国や地域ですと地域調整額は上がりますし、生活費の低い地域ですと逆に下がります。この部分に関して詳しい情報が知りたい方は「国連職員の給料 管理職・専門職・上級職編」をご覧ください。
給料・年収計算結果
必要項目を記入の上、Calculateボタンを押すと、計算結果が表示されます。主に基本給、地域調整額をはじめ、扶養家族の補助額、ハードシップ手当等が表示されます。
図の例では、P-2で東京で勤務し、配偶者とお子さんがいた場合の給料です。
学費補助の計算
お子さんがいる場合、学費は大きな支出の一つです。国連では約75%近く学費を補助してくれる仕組みがあります。ただ、細かい計算になるので、学費を入力することによってどれほどの金額を補助してくれるのかを計算してくれます。
特に海外での拠点で生活をする場合に、学費がものすごい高い地域があります。自己負担金額がどれぐらいなのかをあらかじめ計算できると、人生・家族の将来設計ができますね。
国連に興味を持っている方は
国連で将来的に働きたいと考えている方は「国連職員になるには」の記事をご覧ください。とくに国連職員になりたいけど、何を知るべきかわからないという方に向けて書いています。またJPOに興味のある方は、「JPO とは国連職員になる上での登竜門的な派遣制度」や「国連職員になる方法 前編」も併せてご覧ください。
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以上「国連職員の給料(年収や福利厚生)を計算をするときはICSCのCalculatorを使おう」でした。