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国連の休日と有給休暇:休暇に対する文化の違いに驚いた。

多様性?国連で働くさいに知っておきたいこと。

国連の休日は10日間

日本には日本の休暇があるように、国連にも国連の休暇日が異なります。日本では16日間(内閣府ページによる)のと定められているようですが、国連では10日間です。

これは勤務地によって異なり、中にはFloating Holidayといういくつかの候補日の中から自分で選ぶ休日もあります。

 

国連の有給休暇は30日間

わたしは国連に入って有給休暇の日数にとても驚きました。有給休暇日数は30日間だったからです。これは約1ヶ月半分に及ぶ休暇日数です。

そして世界中の国の人が働いていることもあり、その有給休暇の取り方も人それぞれ。中には有給休暇30日を一気に取得して、帰国する人もいます。

 

有給休暇のためにプロジェクトが遅れることも

30日も一気に取得するわけですから、当然プロジェクトが止まったり、一部遅れが出ます。代わりに対応できる人(バックアップ)をちゃんと用意している人もいないのですが、中にはバックアップをとっていない人もいるので驚きます。それが文化の差というものでしょうか。。。

日本でずっと働いていたわたしはとても驚きました。

 

夏や年末は国連内はとても静かになる

だいたい夏や年末になると多くの人が有給休暇をつかって家族との休日を楽しみます。人がいなくなるものですから、仕事量が一気に少なくなります。

どの拠点に連絡しても、自動返信が返ってくることが多く仕事を早く終えたい人には少しストレスを感じるかもしれません。そのため、年末年始や夏はゆっくりと働いて、多くの人が働いているときに休暇をとるちゃっかりした人もいます。

 

個人的にはしっかりとバックアップを用意して休暇中も仕事がまわるようにしてほしいものです

わたしは国連で働きはじめて、バックアップがいないためにとても苦労しました。そもそも海外拠点に連絡をいれると、返信率が低くなります(いまだにその理由がわかりません)。返信率が低くなるというよりかは、どの国で働いているかによって返信率が変わってくるような気がします。

さらに休暇中に連絡をいれた場合、休暇から帰ってきた時に連絡が返ってきたことはほとんど経験していません。そのため、いつ休暇から帰ってくるのか覚えておかないといけません。うっかりそれを忘れて、しばらくしてからまた連絡を入れたら、相手がまた休暇をとってるなんてことがあります。

 

相手の休暇を把握して、帰ってくる日をスケジュールに書き込んでおきましょう

新たに国連にくる方は、相手のアクションが必要でその人が休暇をとっている時(そしてその人がバックアップを用意していない時)は、スケジュールやToDoにしっかりとその人の帰ってくる日を書き込んでおきましょう。

ほとんどの場合、休暇を事前に把握することはむずかしいと思います。メールを送って自動返信に帰ってくる日にちが入っていると思います。

もし自動返信に日にちが入っていない場合、たいていの場合はそのメールに誰に連絡をとるべきかが書いてあります。そしてほとんどの場合、その人がバックアップの役割を果たしていません!それでも、いつ帰ってくるかは把握しているはずです。

もし自動返信に帰ってくる日も、誰に連絡をすればいいのか書いていない場合…あきらめましょう。定期的にメールを送るしかありませんね。。。

 

国連に興味を持っている方は

国連で将来的に働きたいと考えている方は「国連職員になるには」の記事をご覧ください。とくに国連職員になりたいけど、何を知るべきかわからないという方に向けて書いています。

関連記事 >> 「国連職員になるには

 

以上「国連の休日と有給休暇:休暇に対する文化の違いに驚いた。」でした

亀山 翔大
亀山 翔大
東京都出身。MBA。Project, Program, Portfolio Managementを専門。PMOとして働きつつ、イギリス大学院でサイバーセキュリティを学ぶ。前職である国連にて国連世界ICT戦略遂行、国連グローバルPMO推進。UN KUDOS! Award 2019優勝。プロジェクト(プログラム)マネジメント(PRINCE2/MSP)、サイバーセキュリティ(NIST CSF)等の資格を有する。 プロフィール詳細はこちら

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