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国連面接試験におけるコンピテンシーとは?(コンピテンシー・ベースト・インタビュー)

このブログをよく読んでくださっている方は、国連の面接試験がコンピテンシー・ベースト・インタビューだということをご存知だと思います。

ご存知でない方は、下記の記事をご覧になっていただければと思います。

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今回は、コンピテンシー・ベースト・インタビューの「コンピテンシー」とはそもそも何ですか?ということを見ていきたいと思います。

 

コンピテンシーとは

国連はコンピテンシーを下記のように定義しています。

A combination of skills, attributes and behaviors that are directly related to successful performance on the job.

仕事をする上で成功するパフォーマンスに直接関係するスキル・属性・振る舞い(行動)の組み合わせ

国連は、組織全体で共通の行動を求めている関係で、選定、評価、昇進、開発、継承計画の基礎としてコンピテンシーを使用しています。

私はこのコンピテンシーは、あくまでその人が「どのように(How)」行うのかという部分に焦点を当てていると考えています。

 

コンピテンシーはHow?

と思って、色々調べてみると、国連のHRドキュメントを見てみると、下記のように書いてありました。

Performance = Competence + Competency

ここでのCompetenceとは”The ‘What'”であり、Competencyは”The ‘How'”と述べています。

その人の技量というんでしょうか、技術的にできることをComptenceであるとすれば、Competencyはその技術などを用いて「どのように行うか」「どのように解決するか」であると言って良いのではないでしょうか。

実際に、国連の面接質問集を見てみると、その人が「どのように行った」のかという部分に重点が置かれています。

関連リンク >> 「国連採用試験面接質問集

 

コンピテンシーをみるときに、面接官はあくまで過去の行動を見ている

国連の面接対策をする際にマイケル・エミリーの動画を見ましょう」の記事でも述べていますが、コンピテンシーはあくまで過去の出来事をもとに、将来にできるであろうことを見ることが原則です。

コンピテンシー・ベースト・インタビューの原則は「過去にそのコンピテンシー(能力・資質)を発揮することができたのであれば、将来も発揮できる」。

国連の面接対策をする際にマイケル・エミリーの動画を見ましょう」より

そのため、面接の答えをする時には、自分が今までどのように物事に取り組んできたのか、そのプロセスに意識を集中し、そのプロセスの末、どのような結果になったのかを述べましょう。

最終的に未来のことを述べたい場合は、そのプロセスを通して何を学んだのか、次回はどのように行いたいかなど、その自分の振る舞いの延長線上に自分の未来の振る舞い方を述べてみてもいいかもしれません。

どのような質問を聞かれるのかは「国連採用試験面接質問集」である程度わかっていますから、そのコンピテンシーで求められる、「スキル」、「振る舞い」、「モチベーション」、「知識」などを散りばめられると、面接官にとって欲しい情報が得られるかと思います。

関連リンク >> 「国連採用試験面接質問集
関連記事 >>「国連の面接対策をする際にマイケル・エミリーの動画を見ましょう

これら国連のフレームワークとして求められていることを把握し、入念に準備することで面接での勝率を高めることができるのではないでしょうか。ご参考になさってください。

 

国連に興味を持っている方は

国連で将来的に働きたいと考えている方は「国連職員になるには」の記事をご覧ください。特に国連職員になりたいけど、何を知るべきかわからないという方に向けて書いています。

関連記事 >> 「国連職員になるには

他にも様々な記事を書いていますので、このブログ内にあるコンテンツに色々目を通していただければと思います。

 

以上「国連面接試験におけるコンピテンシーとは?(コンピテンシー・ベースト・インタビュー)」でした。

亀山 翔大
亀山 翔大
東京都出身。MBA。Project, Program, Portfolio Managementを専門。PMOとして働きつつ、イギリス大学院でサイバーセキュリティを学ぶ。前職である国連にて国連世界ICT戦略遂行、国連グローバルPMO推進。UN KUDOS! Award 2019優勝。プロジェクト(プログラム)マネジメント(PRINCE2/MSP)、サイバーセキュリティ(NIST CSF)等の資格を有する。 プロフィール詳細はこちら

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