返済不要の奨学金で留学する
海外留学希望の学生が少なくなっているというニュースをよく聞くようになりました。先日、最大560万円支給(貸与ではありません)される留学支援プログラムが定員割れしたというニュースが流れ、びっくりしました。こういう留学支援制度があるとは知りませんでした。
リンク:日経新聞「官民共同の留学支援、思わぬ苦戦 最大560万円支給も定員割れ 」
国連で将来働きたいと思っている方のためにブログを書いていますが、留学をしたいと考えている方もいらっしゃるかと思います。留学するにしても、一番のネックは留学資金なのではないでしょうか?留学は高い学費や生活費を払うイメージがあり、そのイメージだけで断念してしまう人もいるかと思います。今回は、返済不要の奨学金プログラムや、研修制度を3つ紹介いたします。
その1:トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム
これが上記の日経新聞で掲載されていた、給付型の奨学金制度です。官民協働のプログラムで、主に下記の4つのコースがあります(一部家計に応じたプログラムです)。
- (1)大学全国コース
- (2)大学オープンコース
- (3)地域人材コース
- (4)高校生人材コース
1と2を見てみると、下記の支援額が給付されます。
大学全国コース
大学オープンコース
【文部科学省】トビタテ!留学JAPAN – その経験が、未来の自信。
その2:JICA海外長期研修
こちらはJICAの専門家養成を目的とした留学支援です。こちらは大学院等の教育機関の1年間の修士課程が対象となります。今年は下記の分野で募集しています。
(1)平和構築支援
(2)フランス語圏アフリカにおける保健協力
(3)民間セクター開発
JICA専門家の養成を目的に、JICAが指定する分野において長期研修参加者が申 請しJICAが承認する研修機関で修士課程(1年間を履修期間とするものに限る)に参加し、修士 号を取得するものです
また主な支援額は下記の通りです。
1 渡航費: 割引航空運賃(エコノミークラス)などJICAが承認する航空賃 (航空券はJICAが手配します。)
2JICAが承認する期間の滞在費
3研修経費(授業料(先進国の場合 1 万ドルを上限))、域外研修経費(但し、上限あり)
今年度は2016年10月14日締め切りです。
リンク先:JICAホームページ
その3:国連平和大学 コスタリカの全額支給奨学金
アジアに関する知識と平和構築の専門知識の両方を兼ね備えた人材(2つの修士号を取得)を育成するための全額支給奨学金Asian Peacebuilders Scholarhip(APS)制度です。授業料全額支給の他、旅費や生活費が支援されます。今年度の募集は終了してしまいましたが、将来の選択肢として心に留めておいてください。来年チェックしてみましょう。
<プログラム概要>
期間:21.5ヶ月
修士号取得大学名:国連平和大学(コスタリカ)及びアテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)
対象者:日本を含むアジアの非英語圏諸国出身者,大学卒業後2年以上の実務経験があること。
支給:授業料全額,旅費,生活費など
支援人数:最大30名
リンク:ASIAN PEACEBUILDERS SCHOLARSHIP
給付型の奨学金を探しましょう
自分で調べてみてわかりましたが、他にも給付型の奨学金はたくさんあります。僕も大学院生活を始める前に、ちゃんと調べておけばよかったと後悔しています。経済的に安定しているだけで、精神的な負担は少なくなるのではないでしょうか。今後も、奨学金を都度紹介していきたいと思います。
1000万円以上の給付型奨学金?
「オーストラリアの奨学金を調べてみると待遇の良さに驚いた(1000万円以上の給付も)」の記事にてオーストラリアの給付型の奨学金も紹介しています。こちらも合わせて読んでみましょう。
以上「全額支給留学プログラム等の制度を3つ紹介」でした。