質問
回答
国連で募集されているインターナショナルスタッフのポストに応募する上での最低条件に入っているポストが多いためです(参考ポスト)。
中には学士号にプラス二年の職務経験があれば、修士号と同等として認められるポストもあります(参考ポスト)が、(応募ポストの情報を見ていると)必ずしも全てのポストが当てはまるわけではないように思います。
「学士号プラス二年」の断り書きがない場合、修士号がない場合その人の選択肢が限定されます。つまり学歴はその人の技能をはかるものというよりかは、あくまで足切りに使われていると考えてもいいかもしれません。
一つのポストに100-200人近くの高学歴の人が応募しますので、世界で同じルールのもと、効率的に良い候補者を見つけるため止むを得ないのではないかと推測します。
採用する側からすると、「何故その候補者を選んだのか」正当な理由がないといけません(報告書を提出しないといけませんから)。そうすると、学歴はわかりやすい指標の一つになります。修士号・博士号を取っている人の方が学士号だけの人よりも採用者が「正当化しやすい」のですよね。
(実際に、博士号を持っている人が面接候補者に入っていると、それだけで注目を置かれます)。
こういった状況を勘案すると、修士号は国連職員になる上での最低ラインだと思った方が良いかと思います。
因みに、上記に述べたのはインターナショナルスタッフ(いわゆるPやDポスト)のことを述べているのであって、一般職(GポストまたはGSポスト)やナショナルスタッフ(NOポスト)、フィールドスタッフ(FSポスト)のことを指しているわけではありません。これらの最低条件は高校卒業です。
高卒が最低条件であるのですが、私の周りにいる殆どのスタッフは修士号持ちです。制度として高卒が必要最低条件でも、暗黙の了解的に修士号が必要と思った方がいいかもしれません。