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国連では何人職員が働いている? 数字から全体を把握する

国連は世界中にオフィスを構えています。では、世界中のオフィスで働いている国連職員の数はどれぐらいいるでしょうか。また、年齢別の分布、男女比は、また各オフィスはどれぐらいいるか、数字で表していきます。ファクトベースで見て見ると、また違った視点が出てきます。国連で働いている方も含めて、全体像の把握にお役立てください。国連の過去のデータをもとにした傾向を少しずつ紐解いてみましょう。

国連全体および国連事務局のスタッフ人数

まずは国連事務局および関連機関のスタッフ人数と国連事務局スタッフのみの人数です。

全体2013年2014年2015年2016年2016年12月31日
国連事務局および関連機関のスタッフ人数73,81274,96076,11575,93476,234
国連事務局スタッフの人数41,27341,42641,08140,13139,651

 

「国連事務局および関連機関のスタッフ人数」を見てみると、約7万6千人もの国連職員が勤めています。そして、全体を見ると少しずつスタッフの人数が多くなっています。過去五年間で3%の増加です。

しかし、国連事務局のスタッフに焦点を絞ってみると、減少傾向にあります。国連事務局は国連で最も多くの人が務めている総本山で、現在は四万人弱の職員が務めております。過去五年間で見てみると約4%の減少しています。このグラフの基準月は6月です。2016年の半年間で480人ものスタッフが少なくなったのはUNMILの331人のスタッフ減少が主な原因です。

また、日本人の職員数もまとめておりますので、興味のある方は「国連では何人日本人が働いてる? 数字とグラフで把握する」の記事も合わせてご覧ください。

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スタッフカテゴリー別のスタッフ人数

ここからは国連事務局のスタッフ人数をさします。ここではインターナショナルスタッフである、Pスタッフよりも上のポジションと、フィールドスタッフ、また一般スタッフ(ローカルスタッフ)の人数を示します。

カテゴリー20132014201520162016年12月31日
プロフェッショナル(専門職員)とその上のポジション12,22012,42012,59012,83712,849
フィールドスタッフ4,1034,1514,1423,9813,894
一般スタッフ24,95024,85524,34923,31322,908

 

全体的に、Pスタッフから上のポジションは増加傾向、フィールドスタッフと一般スタッフは減少傾向にあります。Pスタッフから上のポジションは過去五年間で30%から32%へ増加。フィールドスタッフはほぼ10%をキープ、一般スタッフは60%から58%へ減少しました。

契約形態のスタッフ人数

契約形態といってもスタッフとしての契約形態です。主に契約期間のことをさします。

役職20132014201520162016年12月31日
終身雇用、および継続雇用7,2536,9939,2908,93110,072
任期期限つき雇用32,16532,2352,92228,20026,658
仮雇用1,8552,1982,5493,0002,921

 

2013年から見ると、終身および継続雇用は18%から25%の大幅増加。期限付きの雇用は78%から67%に減っています。

プロフェッショナルより上のポジションの割合

国連のスタッフはそれぞれのカテゴリーで様々な階級があります。プロフェッショナルスタッフおよび上の階級も、下記の図のように多くの階級が存在します。Pはプロフェッショナルの略、Dはディレクター、ASGは事務次長補、USGは事務次長を表します。下記を見ればわかるようにP3とP4に人数が集中しています。P4とP5の間は大きな隔たりがあり、P5以上になると更に就くための大きな壁がありそうです。

カテゴリー/職位終身雇用、および継続雇用任期期限つき雇用仮雇用トータル
プロフェッショナルから上のポジション
USG611273
ASG1711284
D-267836156
D-130121324538
P-5996670751741
P-4177217802373789
P-3125325005644317
P-24136912241328
P-18917
INT562562
R3535
T209209
サブトータル48036077196912849

国連事務局および関連組織のスタッフ数とそのスタッフカテゴリー

次に国連事務局と関連組織のスタッフ数をまとめてみます。割合を見て見ると圧倒的に事務局が多く、その次にユニセフ、国連開発計画と続きます。ここでは直接このブログ上で書くと横幅がものすごく広がってしまいますので、手元でまとめたもののキャプチャを貼り付けます。

男女比からみるスタッフ数

次は性別から見てみます。

性別20132014201520162016年12月31日
女性スタッフ13,98514,11014,13613,95513,898
男性スタッフ27,28827,31626,94526,17625,753
女性スタッフ割合33.9%34.1%34.4%34.8%35.1%

 

女性スタッフの数はあまり変わっていませんが、男性スタッフの数が目に見えて減っています。国連はジェンダーバランスを適切にするといっていますが、それが少しずつ現れていると言えるかもしれませんそれでも依然として、まだ40%にも届いていないのが現状です

年齢層からみたスタッフ数

最後は年齢層です。

20132014201520162016年12月31日
平均年齢43.443.844.244.644.8

 

平均年齢が増加傾向にあります。

年齢分布

年齢の分布図を見て見ると40ー44歳の人数が一番多いことがわかります。やはりといいますか、若いうちにスタッフになるのは比較的難しそうだというのがこの図からもわかります。

プロフェッショナル以上のスタッフ年齢分布

プロフェッショナル以上の人の平均年齢を見て見ます。エントリーレベルと言われているP-2のポジションでも36.6歳が平均年齢となっています。P-2の上位であるP-3でも43.5歳と一気に7年もの差があります。P-2で求められるのは主に修士号と勤務経験2-3年以上です。このことから換算しても、求められる最低経験値以上の実績があることがある程度求められているのかもしれません。

カテゴリー/職位平均年齢平均勤務年数トータルの人数
プロフェッショナルから上のポジション
USG62.54.873
ASG58.94.984
D-255.910.1156
D-153.811.3538
P-551.511.31741
P-4488.73789
P-343.55.74317
P-236.64.11328
P-128.10.417
INT55.22.1562
R721.335
T530.8209
平均46.765.512849

 

更に詳細がきになる方は国連文章の元ソースを読んでみてください

個人的に調べていて、なんとなく国連の規模感が把握できました。中にいるとあまりその規模感が把握しずらいのですが、改めて数字として認識することの重要性を感じます。

A/72/123にさらに興味深い情報が載っていますので、興味を持った方はぜひ読んで見ましょう。

※2018年8月12日追記
最新のデータはA/73/79でお読みいただけます。

 

国連に興味を持っている方は

また、国連で将来的に働きたいと考えている方は「国連職員になるには」の記事をご覧ください。特に国連職員になりたいけど、何を知るべきかわからないという方に向けて書いています。

関連記事 >> 「国連職員になるには

 

以上、「国連には何人の職員が働いているか、数字から全体を把握する」でした。

亀山 翔大
亀山 翔大
東京都出身。MBA。Project, Program, Portfolio Managementを専門。PMOとして働きつつ、イギリス大学院でサイバーセキュリティを学ぶ。前職である国連にて国連世界ICT戦略遂行、国連グローバルPMO推進。UN KUDOS! Award 2019優勝。プロジェクト(プログラム)マネジメント(PRINCE2/MSP)、サイバーセキュリティ(NIST CSF)等の資格を有する。 プロフィール詳細はこちら

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