質問
こんにちは
今回はこのような貴重な機会を設けてくださりありがとうございます。
私は今大学1年生です、今は国際系の学部にいます、そして将来的に国連に勤めてみたいと思うのですが、国連ユースボランティアや国連インターン以外にもおすすめのボランティアやインターンはありますか?
また大学院は、日本より海外の大学院に行くことのメリットはありますか?
質問は以上です。
宜しくお願いいたします。
回答
ご質問ありがとうございます。大学生の一年目なのに、将来の進路に向けて積極的に調べものをされてて素晴らしいですね。
インターンシップに関して
将来的に国連に勤めてみたいと思うのですが、国連ユースボランティアや国連インターン以外にもおすすめのボランティアやインターンはありますか?
こちらですが、もし国連や国際機関のインターン以外でしたら、どこか国際的な環境下(様々な国の人が職場にいるような環境)にあるインターンシップがオススメです。
理由は下記の通りです
- 文化の違いによってコミュニケーションの取り方を学ぶ
- 外国語を実際に仕事場で使う経験
- 海外の人とのネットワークづくり(将来の情報交換)
文化の違いによってコミュニケーションの取り方が違うことを学ぶ
早い段階から様々な国の人と経験をすることで、将来国連に勤める時に「文化の違いによってどのようなコミュニケーションの取り方が変わるのか」を経験することができるからです。
国際的な環境下にあるインターンは、日本国内でできる場合もあれば海外で募集しているところがあると思います。
そして、もし国際的な環境下でインターンシップをすることができるのであれば、是非とも下記のことを観察しながら、色々試してみてください。
- 名前を呼んで会話をするのを好む相手か、むしろ名前を呼んだらちょっと嫌そうか(名前を呼んだ方が良さそうに思えますが、実は友達並みに近い間柄じゃないと嫌がる人がいます)
- 直接的に言う方がいいか、間接的に言う方がいいか
- 同じ言葉を相手に伝えた時に、人によってどのようなアクションをするか
- どんな言葉の選定によって相手が気持ちよく働いてくれるか
- 行動の違いによって、どのような反応をするか
こういったことが人によって違うのかみてみるといい経験になります。
外国語を実際に仕事場で使う経験
今は日本国内の大学に通われていると思いますが、外国語を授業以外の実戦で使う経験はとてもいい経験になります。
私は国連に入り、英語をメインで使う経験は初めてでした。そのため、ものすごく英語を使うことに苦労をしました。
簡単なことを言っているはずなのに、記憶できない、メモを取ってるのに議論の内容を覚えられない、と言った苦い経験をしました。
この経験は早いうちから経験しておき、またそれを克服する経験をしておくと、将来に向けた語学の勉強にとても役にたつと思います。
私の苦労話をご覧になりたいようでしたら、恥ですが、下記の記事をご覧ください。
>> 国連で働き始めた時の英語力はこの程度だったけども、どうにかなった
海外の人とのネットワークづくり(将来の情報交換)
私は基本的には、「人との繋がりは多い方がいい」と考えています。
理由としては、様々な情報交換ができるのと、お互い切磋琢磨したり、助けたり助けられたりと将来的にキャリアを築くために利点が多いからです。
私の友人(シンガポールの学生)がこんな実験をしました。
[st-mybox title=”実験” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#fafafa” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]「自分しか知り得ないような成績アップに直結する情報」が会った時に、下記のどちらの行動をする人の成績が良かったか。
- 自分の成績を上げたいから、誰にも言わないで自分だけの秘密にする
- とてもいい情報だから、色んな人にシェアする
ここで、この状況でこの例を出したと言うので、ある程度回答は予想できると思いますが、そのシンガポールの大学では2の行動をする人の方が相対的に成績が高かったそうです。
もちろん個人の能力差があると思いますが、個人的にこの実験はとても興味深くみていまして、実際の僕の体験談とも一致します。
つまり、いい情報はなるべく多くの人にシェアをする。そうするともっといい情報が向こうから入ってくる。
と言った具合です。
このブログはその一例ですが、正直私が情報を提供する以上に多くの情報が自動的(?)に向こうからやってきます。こうやって相談の質問をしてくれるだけでも、私にとって新しい見方が出てきます。(なので、質問をしていただき、本当に嬉しいです)。
なので、その情報共有をできるようなネットワークは長期的にみてもとても重要だと思います。特に海外に行けばなおさらです。
海外の情報ってなかなか自分では得られにくいじゃないですか。
けど、友人がいると、簡単に聞けちゃうんですよね。
旅行がそのいい例です(あまり役に立つようないい例じゃなくてごめんなさい笑)。
その国に旅行に行くときにオススメを聞くと、その旅行の満足度がグッと変わります。
私も国際機関に勤めている友人が増えてきたので、UNOPSについて知りたいなーと思ったらこの人、UNDPについて知りたいと思ったらこの人、世銀について知りたいと思ったらこの人っていう人が増えてきまして、私が調べてもわからないような情報が出てきます(国際機関によって調べ方(ググり方)のコツというのがあるような感じがしています)。
なので、人の繋がりは大事にしていただければと思います。
ボランティアに関して
将来的に国連に勤めてみたいと思うのですが、国連ユースボランティアや国連インターン以外にもおすすめのボランティアやインターンはありますか?
オススメのボランティアですが、すみません、パッと思いつかないんですよね。
例えば、私はバングラデッシュにいった時に、Thriveという団体で現地のスラム街の子どもに「手洗いを通して衛生」の重要さを理解してもらうという経験をしました。
今パッと調べてみましたが、国内外のボランティアを募集しているウェブサイトがありますね。ご参考に見てはいかがでしょうか。
>> 国内・海外ボランティア活動を行う国際ボランティアNGO NICE(ナイス)
大学院の海外留学に関して
また大学院は、日本より海外の大学院に行くことのメリットはありますか?
ちょうど私もこのトピックについて考えておりまして、下記の記事を書きました。
>> 国際機関で働きたいなら海外留学をするべき!?
私の結論は、海外の大学院留学をするべきでした。詳細は記事をご覧いただきたいのですが、簡単に言いますと下記の理由です。
1. 言語勉強でのメリット
2. 国際機関に入ってから役に立つことがある
3. 国際機関の書類選考で役に立つだろうことがある
4. 国際機関の日本人職員のほとんどが留学経験者だという事実
国際機関に勤めている人のうち88%は海外留学経験者
博士号ホルダーは15%。
国内の大学/大学院のみに絞ると博士号ホルダー率が上がる(45.8%)
いずれもサンプル数200のデータ分析
多くのことは努力でも伸ばすことができると思いますが、日本人の国際機関職員で留学経験者が多いのは、上記だけでは語られない大きなメリットがあるのかもしれません。
そして、もし海外留学を目指すのでしたら、自分が目指したい分野の権威(影響力のある人や学校)を探してください。
調査をしているうちに私は下記のようなことを思いました。
n=200になったので、これで辞めておく。
日本人国連職員で海外留学経験者は88.0%
日本国内のみでの博士号保持者は45.8%。
Sussex, LSE, Harvard, Cokumbia, Gergetown, Oxford, Jhons Hopkinsあたりの出身者が目立った。あと医学博士も多い。
— 亀山 翔大@国連で働いている人🇹🇭 (@shotactor) June 27, 2019
正直調べれば調べるほど高学歴(世界的に有名な大学や博士号持ち)の人が多くて、だんだん不安になってくる。
長期的に生き残ったり、上のポジションに行くためには普通の修士ではキツイのかなーとモヤモヤしてる。 https://t.co/6IP4KQ4IkB
— 亀山 翔大@国連で働いている人🇹🇭 (@shotactor) June 27, 2019
こういった一部の大学に多くの人が行っているというのは何か大きな意味があるのだと思います。
以上が私の回答になります。もし他にも疑問点がありましたら、お気軽にご質問ください。