質問
国連で平和 人道 子ども達 のために働きたいと考えているのですが、大学で平和学、国際関係学、人権、ジェンダーなどを勉強し、海外の大学院でより専門知識をより深く学びたいと考えているのですが、筋道は立っていますか?
また、この場合、unicefやunwtoのほかに平和 人道 子ども達のために働くことのできる国連機関はありますか?
回答
ご質問ありがとうございます。筋道は通っていると思います。平和・人道・子どもとそれぞれ大きな内容ですので、その分野の何をやりたいのか、何を解決したいのか、どんなことに貢献したいのか等それぞれより具体的にしていくことができるといいですね。
おそらくこの質問をしているのは(大学に関する記述があるので)中学生か高校生だと思うのですが、学生時代に実際に考えうる限り行動に移してみましょう。ボランティアでも構いませんし、日本にある問題に目をつけて研究してみるのもいいかもしれません。実際に行動をすると学業だけでは得ることができない知識や知恵、また実感を伴った経験ができるかと思います。そういう経験を一つ一つ重ねることによって、将来的に国連機関での書類選考や面接等で役に立つこともあるでしょうし、思わぬ素晴らしい出会いがあると思います。
私も高校生のとき(ちょうど9.11があった時でしたので)ひたすらイラク戦争について調べて、実際に様々なイベントに参加したり、同級生で色々議論しましたし、アメリカ人と文通(文通をしていたのだと今思い出しました笑)を通して実際にアメリカ人がどういう風に9.11を捉えているのか聞きもしました。海外の文献や海外の雑誌も読み、英語がとても難しく感じたのを今でも覚えています。当時、運よく元国連事務次長の明石康さんに質問する機会がありましたので、積極的に質問をしました。残念ながら今はその回答を覚えていませんが(笑)、その時に何百人もの前で質問をした肌感覚は今でも覚えています。
現在は様々な人に簡単に連絡が取れる時代なので、ダメ元でその道のプロに連絡を入れてもいいかもしれません。その代わり、一つの礼儀・マナーとして自分で出来うる限り調べて、考えて、もうこれ以上調べる手段も考えることも出来ないというところまで考えてから質問をすることが重要だと思います。特にその道のプロはGoogle検索をしたらすぐに出てくるようなことを質問されることを嫌いますから。
あと、英語の勉強を頑張ってくださいね。英語ができるようになると得られる情報量が一気に倍以上に得なります。何しろ英語は世界で使われている言語です。日本語では絶対に手に入らない情報がたくさんあります。
さて、国連機関に関してですが、思いつく限り書いていきます。
- UNICEF 国連児童基金
- UNDP 国連開発計画
- UNFPA 国連人口基金
- WFP 国連世界食糧計画
- UNHCR 国連難民高等弁務官事務所
- UNWOMEN ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関
- UNAIDS 国連エイズ合同計画
- ILO 国連労働機関
- UNESCO 国連教育科学文化機関
- WB 世界銀行グループ
国連事務局内ですが、
- DPKO 平和維持活動局
- OCHA 人道問題調整事務所
- OHCHR 国連人権高等弁務官事務局
- PBSO 平和構築支援事務所
- SRSG/CAAC 子どもと武力紛争に関する事務総長特別代表事務所
- SRSG/SVC 紛争下の性的暴力に関する事務総長特別代表事務所
これらの機関は平和・人道・子ども関連の何かしらの仕事をしているものと思います。もしよければ調べてみてください。