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国連の持続可能な開発目標(SDGs)を推進するヤングリーダーの第二期生を募集

本来であれば、もっと早くこの記事を書きたかったのですが、この情報を知ることができたのがごく最近でした。今年で18〜30歳のかたで、少しでもご自身の活動がSDGsに寄与すると考えているのであれば、ぜひ応募していただきたいと思います。また、現時点でその活動ができていない方で将来的に頑張りたいと考えている方も、今後この活動は続くと考えられますので、このような世界を舞台に活動をしたい方には一つの大きなモチベーションになるかと思います。周りで、このような活動をしている方には是非ともお勧めしていただければと思います。

ヤングリーダーズとは?

国連は10月7日に持続可能な開発目標(SDGs)を積極的に推進するヤングリーダーズの第二期生を募集をはじめました。このヤングリーダーズとして選ばれるのは世界で17名で、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けてリーダーシップを発揮して、世界的な運動として促進して行く若い人のことを指します。

2016年のヤングリーダーズの活動の様子が紹介されています。国連での活動はもちろんのこと、世界の報道に対する受け答えや、イベントへの参加をしている様子がわかります。

ヤングリーダーズは何をする?

このヤングリーダーズは一つのコミュニティとして集い、自分のおこなっている活動やプラットフォーム(例えばHP)、そして繋がり(ネットワーク)や国連における戦略的な機会を通して、若い人の持続可能な開発目標(SDGs)への認識や理解をサポートすることにあります。また、下記の中のいずれかの目的に向けた積極的なサポートをすることが期待されています。

  • さまざまな状況に亘って若者に最もアクセスしやすく親しみやすい方法で、目標を支持すること。
  • 聴衆や同僚との挑戦を促進し、目標の実現に革新的な方法を促進すること。
  • SDGsに関連する重要な機会やイニシアチブのために、国連やパートナーをサポートするヤングリーダーズ委員会に貢献すること。

ヤングリーダーズに選ばれた人は、ご自身の活動に加えて、ヤングリーダーズの一員として活動します。ヤングリーダーズはフルタイムの仕事ではありませんが、この活動の支援を通して、ご自身の行っている活動の補完的な活動として行ってもらうことになります。この職は名誉職であり、報酬は発生しませんし、ユース担当事務総長特使もしくは国連の代弁者としての役割が発生するものではありません。

どれぐらいの期間活動するか

毎年、新しいヤングリーダーズが選出されます。その期間が過ぎると、ヤングリーダーズは卒業生としてのネットワークを世界中に築くことになります。

採用されると、このようにあなたの活動がホームページ上に表示されます。
2016年の選ばれた17名のヤングリーダーズ。様々な国から、様々な分野の人が選ばれています。

応募条件

若く、SDGsの理解に繋がる素晴らしい活動をリードしている方が対象になります。

シェフかもしれませんし、キャンペーンを行う人、またはブロガーかもしれません。SDGsのことを知っている人かもしれませんし、全く知らないかもしれません。重要なことはSDGsの一つを達成を助けるような活動を行っていることにあります。

ヤングリーダーズは2017年12月31日の時点で18歳から30歳の間である必要があります。

他薦は受け付けない。自ら応募する必要があります。

採用基準

下記の四つの基準で、今年のヤングリーダーズが選出されます。

  • 持続可能な開発と若者の参加を促進し、進展させた実績
  • それぞれの分野における個人的な影響と包括的かつ革新的なリーダーシップに対する評判
  • 聴衆に訴えかけ行動を起こさせ、同時に現代人に影響を与え、その支持者に影響を与える能力
  • SDGsや国連の基本的価値観へのコミットメントと誠実性

選考プロセス

受付開始:10月7日から11月3日までアプリケーション募集。

第一次選考:応募条件を満たしているかどうか選考。(年齢やすべての項目を埋めているかなど)

第二次選考:セレクション委員会が応募書類を審査し、ファイナリストを選出する。

最終選考:ファイナリストに連絡がいき、インタビューが行われる。

ヤングリーダーズ2018が発表される。

選考における質問内容

ヤングリーダーズ応募ページ」にて下記の質問がされています。*とついているのは必須項目ですが、必須項目でないものも含めてなるべく多くの情報を伝えることができればいいのではないかと思います。

  1. あなたに関して(おそらくスクリーニング試験)
    1. *あなたを一番正確に表しているのはどれ?
    2. *2017年12月31日時点であなたは18-30歳ですか?
    3. *英語を話しますか?(おそらくFluent以上でないといけないと次の選考に行けないと思います。多少話せる場合はFluent以上にすることをお勧めします。)
  2. あなたの仕事に関して
    1. *主な活動国
    2. *どの分野に相当するか
    3. *どの持続開発目標(SDGs)に関係するか(複数回答)
    4. *あなたが解決しようとしている社会問題とあなたの活動(仕事)の中心的なアイデア。(50~200 words)
    5. *どう差別化しているか。(あなたの分野や、コミュニティ、または世界で。またその例も添えて)(50~200 words)
    6. *あなたがヤングリーダーズに選ばれた際に、その年に何を達成するように努力しますか?(50-200 words)
    7. あなたが私たちに共有したいことを50-200 wordsで。
  3. あなたの情報
    1. *姓名
    2. 呼ばれたい名前
    3. *生年月日
    4. *性別
    5. *住んでいる都市
    6. *国籍
    7. *言語
  4. 連絡先
    1. *メール
    2. *電話番号
    3. *あなたの団体名
    4. *あなたの役職
    5. ウェブサイト
    6. *ソーシャルメディア(LinkedIn, Facebook, Twitter, Instagramなど)
    7. *メディアや講演の機会等
  5. 推薦人(二人)
    1. *姓名
    2. *メールアドレス
    3. *電話番号
    4. *団体名
    5. *応募者との関係
  6. 最後に
    1. 140文字で、あなたの2030年の世界についてのビジョンを教えてください。
    2. *どのようにこのヤングリーダーズの活動を知りましたか。

SDGsの17の目標

下記が17の目標となります。

目標1あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
目標4すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
目標6すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
目標7すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
目標9レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
目標10国内および国家間の不平等を是正する
目標11都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
目標12持続可能な消費と生産のパターンを確保する
目標13気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
目標14海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
目標15陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
目標16持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
目標17持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

 

また、「持続可能な開発:2030アジェンダ」も併せてご覧ください。下記の記事にもSDGsについて少し解説してあります。

ピコ太郎が外務省とコラボする(笑)PPAPとSDGs(持続可能な開発目標)

筆者所感

あなたが行っている活動がSDGsの中にある17の目標のうち、一つでも該当しているのであれば、積極的に応募すべきだと思います。報酬等は出ませんが、あなたの活動が素晴らしいことが認められれば、国連のブランド力を後ろ盾に活動を力強く推進することができるかと思います。(当然国連での活動に時間が取られますが。。。)また、そのネットワークが大きく繋がること間違いなしでしょう。

ソーシャルメディア・アカウント:@UNYouthEnvoy

ソーシャルメディア・ハッシュタグ:#UNYoungLeaders

応募先ホームページ:http://sdgyoungleaders.org

亀山 翔大
亀山 翔大
東京都出身。MBA。Project, Program, Portfolio Managementを専門。PMOとして働きつつ、イギリス大学院でサイバーセキュリティを学ぶ。前職である国連にて国連世界ICT戦略遂行、国連グローバルPMO推進。UN KUDOS! Award 2019優勝。プロジェクト(プログラム)マネジメント(PRINCE2/MSP)、サイバーセキュリティ(NIST CSF)等の資格を有する。 プロフィール詳細はこちら

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