国連の情報発信をします
このブログでは私が勤めている、タイのバンコクにある国際連合アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)での経験を元に日本人を対象に情報発信をしようと考えています。
何故情報発信しようと考えたのか
外務省職員、国連日本人職員と話す機会がありますが、共通して憂慮していることがあるようです。
国際機関を志す(世界に出たい)日本人の若者が明らかに少なくなっている。
僕は世間一般的にはもう若者と言える年齢ではないかもしれないが、国連機関の中では若者の部類に入ると思う。そして彼らの言う「若者」が何故国際機関を目指す人(若しくは行動に移す人)が少ないかというのに幾つか思いあたる節があります。兎に角、国際機関で働くための情報が圧倒的に少ない。公式の情報として出ているのかもしれないが、気軽にアクセスできて、それなりに生の体験記みたいのはあまり見かけない。
どういった情報が少ないか
僕が考える情報として下記のようなものが提供できればいいなと思っています。
- 日本語での国連に関する情報
- 給料
- 国連のシステム
- 職場環境
- 選考プロセス
- 採用情報へのアクセスの仕方
- どういう人が働いているか
- 日本との企業との違い・・・
- 実際に働いてみて・・・
などなど、正直どれもちゃんと調べれば出てくるような内容ばかりですが。。。日本語の情報は極端に少ないと思います。僕は国連の情報を収集する方法がだんだんとわかってきましたが、そもそも上記の情報に行くつくには幾つかのハードルがありました。
興味を持つ日本人が少なくなっている理由
国連に関する情報で且つ自分が欲しい情報に辿り着くには多くのハードルがあると思っています。
- 英語で読むのが面倒臭い(笑)
- 国連の上層部で働いている書籍などあるけれども、現場レベルの声が聞きたい
- どうやって調べたらいいのかわからない
- 気軽に相談できる人がいない
- 興味がない(魅力がない、魅力に感じる情報が入ってこない)
等の理由で早い段階で諦めてしまう人がいるのではないかなと思います。根気強く調べたり、読んだりすればそれなりに情報が出てくると思うけれども、正直調べるのが面倒臭いし、働く価値があるのか分からないと考える人が多いんじゃないかなと思ってます。そうすると色んな知恵を使ってあの手この手で優秀な人をリクルートしたいと考えている日本企業の前には、相当強い志を持った人でないと国連機関に勤めようと思わないのではないかと思っています。僕は東京都立国際高校という「国際機関に志を持つ人」が多く集まる高校に通っていましたが、結局僕の知っている同期や先輩・後輩で国連に働いている(いた)のは僕と一人のクラスメイトだけです。それは何よりも欲しい情報にリーチできなかったからというのが大きな理由の一つにあったのではないかと思っています。
どんな組織か知らないと勿体無い
国連での職場環境を知らない人が多いという状況は、すごく勿体無いです。何故ならおそらく日本人が理想としている職場環境が用意されているからです。にも関わらず、情報の少なさや情報へのリーチのし辛さから選択肢にすら入らないのは、人生を謳歌するためにも、日本の国益のためにも大きな損失なんじゃないかなと思います。
堅苦しく書いてしまいましたが、少しでも気楽に欲しい・魅力的な情報にリーチできるようなブログにしていきたいと思います。