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UN Job Siteのサービスを終了しました

悲しいお知らせではありますが、この度UN Job Siteの提供を終了致しました。使ってくださった方々、また期待を寄せてくださった方々どうもありがとうございました。そして申し訳ありません。

振り返り

このサービスは数多くある国際機関の求人情報を一括で取得をし、職種やランクに応じて検索したり、自分の経歴をプリセットしておくことで自動的に応募資格のある職を表示するなど国際機関を目指す人に取って面倒なところを代わりにやってくれるものを目指していいました。

常時1000ポスト、最終的に合計4万7千を超えるポストを紹介してきました。例えば「UN Job Siteを3ヶ月間運用してみて」のポストの気づきは結構個人的にも面白いものでした。

  • 募集期間が短いポスト(一週間)と長いポスト(1年)と様々
  • 新しいポストは週頭に多くのポストが新しく掲載される
  • インターンは長期間募集される傾向にある
  • しっかりとデザインされた求人サイトといい加減な求人サイトがある(いい加減な求人サイトほど求人数が少ない)
  • 国連事務局、国連開発計画(UNDP)、国連児童基金(UNICEF)の求人数が多い

参考 >> UN Job Siteを3ヶ月間運用してみて

最初は自分自身が職探しを簡単にできるようにしようということで作成したサイトだったのですが、我ながら使いやすくいいものができました笑 もちろん使いづらいところもたくさんあって、改善点はたくさんありました。そこはまた次回何かサービスをする際に活かしたいと思います。

作成時間

このサイトは1ヶ月構想し、2017年の冬休みに一週間ほどで作ったサイトです。

費用

  • サーバー代金は月々1600円ほど。Conohaのサーバーを使いました。
  • ロゴは1万円ほどで作っていただきました(当時実績作りのためだったのか、とても安く仕上げていただきました)。
  • デザイン(HTMLやCSS)にあまり時間をかけたくなかったので、テンプレートはTheme Forestで購入しました。(当時30ドルほど)

アクセス数

  • 一日100ぐらい
    (月々3000~5000ぐらい)

収入

  • アドセンスのみで良くて月々500円ほど。
    (サーバー代が浮けばいいかなーと思ったけどダメだった)

今思えばだけど、各ポストで求められている資格を自動的に引っ張ってきて、それに基づく本やE-Learningをリコメンドすればマネタイズはできた可能性あり。

求人数

  • 47769ポスト

ユーザー数

  • 1000人強

サポートしていたサイト

サポートしてた機関(部署や委員会など含む)

  • 40以上
    各求人サイトで複数の機関を紹介するケースがあったため(例:INSPIRA, UNDP

サポートしていた内容

UN Job Site Description
求人詳細画面は旧Qiitaのデザインが好きだったので、当時真似て作成しました。

 

UN Job Site Recommendation
学歴や職歴に応じて、応募できるおすすめの情報を自動で表示しました。

 

UN Job Site Search
タイムラインでは、検索をしてより自分の応募したい職を探しやすくしました。
 
UN Job Site Stock
ストック機能を使うと、後で読みたい求人情報をまとめることができ、効率よく職探しができました。

 

UN Job Site Statistics
データ分析のページでは、求人のトレンドがわかるようにしました。求人数が多くなりすぎて、途中から一つのグラフが実質意味をなさなくなりました笑
  • 40以上の国連機関/部局/委員会の求人情報掲載(平均1000ポストが掲載されていました)
  • 学歴や職歴を元にした、応募できる国連ポストのグレード診断
  • グレードに基づいた求人リコメンド機能
  • 求人ストック
  • データダッシュボード
    • 累計ポスト数
    • カテゴリー別ポスト数
    • 週・月・日によるポスト募集遷移
    • 機関ごとの集計
    • 募集サイトごとの集計
  • 応募書類作成サポート
  • 日英対応
  • RSS配信

個人的には培ったノウハウを活かしてもっと突っ込んだ内容のものを作りたかったのですし、色んな方に寄与すると思ったので続けたかったのですが、一個人として続けていくのは厳しいものがありました。

こういうの作りたかったなというもの

  • とにかく色んな国際機関をカバー
  • メール配信(自分の興味のある分野や、リコメンドの職をユーザーに通知):お金が余分にかかるから辞めた
  • 募集ポストの分析(自然言語解析をしてみたけど、うまくできなかった。スキル不足)
  • 機関の評価や職場の雰囲気投稿
    • 予算が少ないので生き残りづらい
    • 周りの人はこんな人が多くて働きやすい
    • などなどの情報があるととても良い!
  • 現役国際機関で働いている人とのマッチング
  • 書類を作成する上での補助機能
    • おすすめの動詞(Action Verb)
    • 何を重点的にかくべきか
    • キーワード自動識別など
  • 書類選考添削サービス
  • 面接準備コースやサービス
  • などなど国際機関に特化したもの…

課題点

個人的に運用する上での課題点として下記のようなものがありました。

  1. 自分自身のリソース
  2. 個人情報の取り扱い

一番の問題点は、自分のリソースを当てることができなくなったことです。リソースを当てずにそのまま運用すればいいじゃないかという声もあるかもしれませんが、個人情報を扱っていた関係で、その選択はできませんでした(システムのセキュリティ脆弱性があった場合に、迅速に対応できない可能性があった)。

上記の説明の重複になりますが、個人情報の取り扱いに関しては、ユーザーのログインをすることにより多くの機能を使えるようにしていました。求人に対する支援を行う関係上、個人情報を取り扱わなければなりませんでした。個人情報を取り扱うことで、リスクがあることは認知していましたが、それに伴う対策にリソースを割かなければなりません。

もしリソースが割けるようになったら、また復活するかも….

今後期待したいこと

運用して思ったことですが、下記のことが実現できるといいなと思います。

国連機関

  • 国連傘下の機関は共通の採用プラットフォームを作り(もしくは統合し)、採用側・応募者ともに採用・応募コストを下げると良い。
    • 書類のフォーマットを揃える。
    • 可能であれば簡易化する(現状のPHPは重すぎる)。
  • APIやRSSなど簡易的に求人情報を取得できるようにすると、求人がより広まるようになり、よりTalentedな人を雇える。

外務省

  • UN Job Siteで作ったものや、作りたかったものを内製し提供する。
  •  自分の職務経歴を登録し、対象の機関に対して(本人の希望がある限り)外務省を通じて自動で応募できるようにする。
    • 応募する労力がかなりあるので、国際機関で勤めることを希望している人に取っては大変助かる。
    • マッチ度が高いものに対しては、内容を応募書類に合わせて(本人が)変更できるようにできるのが理想。
  • 応募書類の合否等のデータ分析を集めることができるだろうから、その情報に基づいて書類審査突破のための分析を行い、フィードバックできるようにする。
  • JPO等で応募した書類等もメール応募ではなく、システムで応募できるようにし、毎年応募する人に対しては、前年度の書類の手直しをウェブ上でできるようにする。
  • どういった職が求められている傾向にあるかなどデータを分析して、それに基づいて対象セグメントのユーザーにアプローチができるようになると良い。

 

亀山 翔大
亀山 翔大
東京都出身。MBA。Project, Program, Portfolio Managementを専門。PMOとして働きつつ、イギリス大学院でサイバーセキュリティを学ぶ。前職である国連にて国連世界ICT戦略遂行、国連グローバルPMO推進。UN KUDOS! Award 2019優勝。プロジェクト(プログラム)マネジメント(PRINCE2/MSP)、サイバーセキュリティ(NIST CSF)等の資格を有する。 プロフィール詳細はこちら

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